15*好きにすれば ページ15
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あれ以来、テヒョンからの誘いはない。
だから必然的に週末はユンギさんと
過ごすのが当たり前になってきた。
それが嫌とは思わないし、
テヒョンを少しでも忘れられるなら好都合。
テヒョンと会わないから最近はあのピアスもつけてないし。
「(ユンギさんも気づいてるんだろうけど)」
YG「なに？」
「何でもないです」
YG「あ、そ」
私の視線に眉を顰めた後彼は寝返りをうってまた寝る。
ほんと寝てばっかなんだけど。
石かと思うほど動かないし。
でも私のピアスについて言及しないのは、助かる。
「ユンギさん、何か食べる物ありますか」
YG「………近くにコンビニある。」
「買ってこいと」
YG「嫌ならお前も寝れば？」
もう昼過ぎなのにいつまで寝るの、この人。
夜型なのか単に睡眠時間が異様に長いのか。
………お腹、すいた。
でも我慢できないほどでもない。
コンビニ行くならそのまま帰るし。
YG「…コンビニは？」
「行くの面倒なので寝ます」
YG「あっそ」
「今日、土曜日だし」
だから？と寝ぼけ眼が私に問いかける。
言いたいこと、わかってるくせに。
「……寝過ごしたら明日の朝まで居ていいですか？」
YG「ご勝手に。」
「裸のまま追い出すとかしませんよね」
YG「何だと思ってんだよ人を」
まぁ、流石にそれは冗談だけど。
ユンギさんは呆れたように振り返って言う。
YG「別にお前の好きなようにすれば？」
面倒くさそうにする割に甘やかしてくれるよね。
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作者名：ただのルート
| 作成日時：2024年2月28日 23時
